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バック・トゥ・ザ・フーチャーＰａｒｔ２

テレビでは正月番組で既に取り上げていましたが、８０年代の大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーＰａｒｔ２」で、主人公たちが向かう３０年後の未来の年、それが２０１５年でした。映画の中では「ホバーボード」と呼ばれる空飛ぶスケートボードが、主人公の活躍を支えます。テレビのニュース番組によれば、すでに米国のベンチャー企業が実際に開発し、日本でも輸入の予約受付が始まっているそうです。自動的にひもを結んでくれる靴（映画の中ではナイキ・ブランド）も、まさにナイキが数年前に研究したものの実用化ならず、今年中に発売すべく昨年から再度開発を始め完成近いとのこと。
一方、映画に出てこない技術もあります。スマートフォンやタブレットはその例でしょう。腕時計に向かって話したりする電話は映画によく出てきますが、画面を指先で触って操作するスマホのような使いやすい情報機器が、これほど広く普及するとは昔は誰も予想しなかったのでしょう。
昨年末には、水素と酸素で水を作りながら走る燃料電池車「ミライ」をトヨタが実売開始しました。むかしカナダ駐在の際に、燃料電池を開発しているカナダの会社を某ポンプメーカー（自動車会社ではない）の方と訪問したことがあります。その時点で開発を始めてから4－5年経っていたと記憶しているので、いまから25年以上前に開発に着手したということになります。空想を実現する技術、あるいは空想を追い越すような技術が次々と実現している裏には、これだけの時間が実は隠れているということが多いのではないでしょうか。３０年先の未来を変えるような技術の種が、今年も我々の知らないところでひょっとしたら既に芽を出し始めているかも知れません。