ノーザンアイルランド投資セミナー
Date:2015/06/03(Wed)
6月17日(水)の英国市場協議会理事会・総会で事務局長に就任予定の伊藤です。
渡辺事務局長から事務引継ぎを受けております。
昨日6月2日(火)英国大使館の大使公邸で北アイルランド開発庁主催の投資セミナーが開催され参加してきました。124名近い申し込みがあり、75名に参加者を絞り込んだそうです。
開発庁長官と英国北アイルランド開発庁の日本代表の竹内様から北アイルランドの投資環境について詳しいプレゼンテーションがありました。
北アイルランドというとベルファストのIRAのテロを思い浮かべる日本人が多いようです。
私も1984年から5年いたマンチェスターでは連日のIRAテロに関するニュースを目にしていました。その後、1996年頃当時駐在していたドイツから会社のミッションでベルファストに出かけた事ありますが、その時の市内の平穏な状況とのギャップに驚いた記憶があります。
IRAは20年以上前に解散し、平和合意がなされ、現在では昔のテロの面影もなく、政治も安定しており、積極的に海外からの投資を呼び込んでいるそうです。人口は185万で、英国でもっとも高い人口増加率、欧州でもっとも若い人口構成、高い教育レベル、質の高い労働力、欧州内で比較しても相対的に低い人件費、労働者の高い定着率、労働法等が柔軟的で、港湾インフラが完備しているなど、企業にやさしい投資環境として、脚光を浴びているようです。日本企業としては富士通、リョウビ、テルモ、京セラ、キャニヨンなどで今回は富士通とリョウビの執行役員から投資環境を自社の経験も踏まえて説明されていました。開発庁の企業誘致も積極的で色々な補助金も完備されています。
良い事尽くめの北アイルランドですが、日本ではどうしても認知度が低く、テロのイメージが残っている為、今回のようなセミナーを開催して北アイルランドの魅力を日本企業の投資担当者にも知らしめようということのようです。
実際にメーカーの投資担当者が多く参加されており、活発な質問が飛び交っていました。初めてのセミナーですが、今後も定期的に開催されると良いのではと思います。