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謹んで新春のお慶びを申し上げます。

会員の皆様におかれましては、平素より英国市場協議会の運営に格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

本年は、元日に令和6年能登半島地震が発生し、痛ましい年初となりました。地震でお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。救命救助活動、安否不明者の探索、被災者への支援などを実施されている関係者の皆様のご尽力に敬意を表します。一日も早い被災地の復興再建並びに被災された皆様が普段の生活を取り戻されますよう心よりお祈り申し上げます。

昨年は、英国市場協議会創立50周年の年でした。9月に駐日英国大使公邸にて50周年記念パーティを開催させて頂き、多くの会員、関係者の皆様にお集まり頂きました。又、11月には、英国市場協議会としての、第三回訪英ミッションを派遣いたしました。テーマは、気候変動によると思われる暑さや災害が最近顕著になってきており地球温暖化対策により注目が集まる中、クリーンテックと致しました。英国での再生可能エネルギーや水素利用促進への取組を視察、又、関連する事業や新興企業の革新的なクリーン技術への取り組みを参考に、会員企業の皆様の今後のビジネス機会へ繋げることを目的としました。ロンドン、リバプール、アバディーンを1週間で訪問する慌ただしいスケジュールの中、会員グループ企業より34名のご参加を頂きました。又、駐日英国大使館ウメール・チャウドリー エネルギー・インフラストラクチャー担当参事官、田中玲子 首席商務官 エネルギー・インフラストラクチャー担当、スコットランド国際開発庁 登坂咲代子 上席投資官には東京よりご参加いただき、英国ビジネス通商省、駐日英国大使館、スコットランド国際開発庁、他関係者の皆様にプログラム立案から様々な現地手配のご協力を頂き、心より感謝申し上げます。

さて、昨年は、日英関係が一段高いレベルに発展した年でもありました。5月G7 広島サミット開催に合わせて、英国のリシ・スナク首相と岸田総理大臣が日英広島アコードを発出、経済分野での日英間の閣僚級会合の創設、貿易・投資分野での協力深化に向けた日英EPAの活用、脱炭素化や貿易のデジタル化などの分野での協力強化、重要鉱物に関する強靭かつ持続可能な資源へのアクセス確保などでの協力が盛り込まれました。7月16日、英国はCPTPPへの加入に関する議定書に署名し、インド太平洋地域での日英第三国連携強化への期待が高まっています。10月には、ケミ・ベイデノック 英国ビジネス通商大臣が来日され、「日英戦略経済貿易政策対話」に基づき、日英間で重要鉱物の協力覚書(Memorandum of Cooperation)を締結されました。

2024年もこの流れが続き、日英関係が発展する年になると確信しております。CPTPP加入を決めた英国とインド太平洋地域での第三国連携のビジネス機会は増加すると期待され、多くの新興企業を含むUK企業が日本・アジアへの進出を検討しています。インド太平洋地域の重要性が増している昨今、日英のパートナーシップはカーボンニュートラル・原子力・デジタル・重要鉱物といった戦略分野にも広がってきております。英国市場協議会でも、昨年は、日英のAI/量子コンピューティング分野での協力、原子力産業における協力、第三国連携などをテーマとして取り上げ、支援事業やセミナーを開催して参りました。今年も、日英関係が大きく発展するよう、英国市場協議会としても様々な支援事業やセミナー・ネットワーキングの機会を作り、会員企業の皆様のお役に立てるよう努力していく所存です。今年は辰年、万物が大きく成長し、形が整う年と言われています。過去の辰年には、アジア初となる東京オリンピックの開催、東海道新幹線の開業、青函トンネル、東京ドーム、瀬戸大橋の竣工、東京スカイツリーの開業など多くの大型プロジェクトの始動の年となっております。会員企業・関係者の皆様の今までの努力が実を結び大きく発展する年となるよう祈念致しまして新年の挨拶とさせて頂きます。

本年も会員の皆様の一層のご理解、ご支援、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。